みやけ雪子タイトル

2014年11月27日

永田町仮想政治小説「風雲急を告げる」⑭

午後8時東京駅のプラットホーム。

静岡の地元に戻る菅谷官房長官待ちだ。秘書官からグリーン車の座席は聞いてある。といっても水谷たち番記者は当然ながら自由席。乗りこむところでぶら下がられる(インタビューできる)かどうか。

静岡6区は今回野党が統一候補をぶつけきたたが、今のところ優勢は揺るがないようで、本人はいたって余裕だ。それより、やはり、現有議席の維持で頭が一杯のようだ。

3分前になり、SPと共に菅谷が姿を現した。「お、皆つきあってくれるの?明日はまた東京だよ」
軽口を叩きながら、すぐに車両に乗りこんでしまった。まったく、取材にならず。

まあ、これで、熱海まで一休みか。といっても、ひかり号なので僅か40分だ。

皆で自由席に移動したが、乗りこむと、先に座っていた一般客はぎょっとした様子。それはそうだろう。サラリーマンには見えない背広やスーツの若者軍団がパソコンやカメラを持って、せわしなく乗りこんできたのだから。皆、黙って、カタカタとパソコンを打っている。今の僅かな一言でもデスクに送らなければいけないのだ。くだらないと思うが仕方ない。

8時40分に熱海着。菅谷は駅近くで後援会幹部と会合らしい。この時間だから、おそらく、かかっても1時間程度だろう。

迎えにきた秘書にこのあとの予定を聞く。さすがに、今日はこの後は自宅とのこと。私たちも、店を出たところで菅谷をつかまえて、今日の仕事は終了。安ホテルに移動だ。

明日は荒川区になっている。注目の東京14区だ。ここは激戦区で、民自党と民衆党が選挙のたびごとに議席を奪い合っている。しかも、この間、醜聞で大臣辞任で追い込まれた議員の選挙区であり、ここを落とすわけにはいかないのだろう。

一体、選挙期間中、何か所応援に行くのだろうか。政治家とは体力勝負だなと思うが、それにつきあう我々記者も大変だ。

菅谷はちょうど1時間ほどで出てきたが、結局何一つ聞き出せなかった。14区は落とせない、の一言だけ。さっさと車に乗りこんで去ってしまった。

さあ、明日から死のロードだ!

第1章終わり。第2章へ続く。

注;この小説はノンフィクションであり、登場する会社、人物などは全て架空のものであることを御承知おきください

トップページ:Home
プロフィール:Profile
活動報告:Activity Report
お知らせ:Information
リベラル戦闘宣言:Official Blog
雪子を応援する :Next Challenge Support
<   2014年11月   >
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

このウェブサイトは三宅雪子事務所が主体となり作成・運営しています。
このウェブサイトの運営には政治資金は使われておりません。
コンテンツ内で使用する三宅雪子本人のイラストの著作権は「漫画の新聞」にあります。
※転載、引用をご希望の方はinfo@miyake-yukiko.comまたは下記事務所までご連絡ください。
[三宅雪子事務所] 〒108-0074 東京都港区高輪2-16-38 秀和第2高輪レジデンス302
Tel.080-4966-8838 Fax.03-5422-8187
Copyright (C) 2011 miyake-yukiko.com All rights reserved.

 
アクセスカウンター